ケタミン点滴療法

ケタミン点滴療法

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ケタミン点滴療法は、主に慢性疼痛、うつ病、希死念慮、双極性障害、強迫性障害、PTSD、不安障害などの治療に使用されることがあります。ケタミンはもともと麻酔薬として開発されましたが、低用量で使用することで、抗うつ効果や痛みの軽減効果があることが分かってきました。

 この治療法では、ケタミンを点滴で静脈内に投与します。治療は通常症状に応じて、数回のセッションにわたって実施されることが一般的です。ケタミン点滴療法は、従来の抗うつ薬や痛み止めが効かない場合や、迅速な効果が必要な場合に選択されることがあります。

ケタミン点滴療法の適応基準

ケタミン療法の適応基準は、主に以下のような状況で考慮されますが、最終的には医師の判断により決定されます。

  1. 抗うつ薬が効かない重度のうつ病: 従来の抗うつ薬に十分な反応がない場合や、速やかな効果が必要な場合に検討されます。
  2. 慢性疼痛: 神経因性疼痛や複合性局所疼痛症候群(CRPS)など、従来の痛み止めが効かない慢性疼痛の治療に使用されることがあります。
  3. PTSD: 心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状に対しても、ケタミン療法が効果を示すことがあります。
  4. 治療抵抗性の精神疾患: 他の治療法に反応しない精神疾患に対しても検討されることがあります。
  5. リクリエーションドラッグ目的ではない
  6. 当日車の運転をしない。
  7. ケタミンが禁忌ではない(過敏症、脳血管障害、高血圧(160/100以上)、脳圧亢進症および重度の心代償不全、けいれん発作の既往)
  8. 麻薬、覚せい剤の使用経験がない
  9. アルコール、薬物等の依存症ではない
  10. 妊娠中ではない・または妊娠の可能性がない、授乳中の方でケタミン点滴後24時間の断乳ができる方。

適応基準に該当するかどうかの判断は、患者の病歴、現在の症状、既往の治療反応、身体的健康状態などを総合的に評価した上で行われます。また、ケタミン療法を受ける前には、副作用やリスクに関する十分な説明を受け、患者本人の同意が必要です。

ケタミン療法の副作用

ケタミン療法は適切に扱えば小児にも投与される安全性の高い薬剤ではありますが、いくつかの副作用があります。これらの副作用は、使用されるケタミンの量や投与方法によって異なる場合があります。一般的な副作用には以下のようなものがあります:

  1. 精神的な副作用:

    • 幻覚や妄想
    • 異常な思考や感情
    • 不安や興奮
  2. 身体的な副作用:

    • 吐き気や嘔吐
    • 高血圧や心拍数の増加
    • 眠気やめまい
    • 呼吸の抑制(特に高用量で)
  3. 依存性と耐性:

    • 長期間使用すると、ケタミンに対する耐性が発達することがあります。
    • 乱用の可能性があり、精神的依存を引き起こすことがあります。
  4. その他の副作用:

    • 尿路障害(例:膀胱の問題)
    • 記憶障害や認知機能の低下
    • 口渇

ケタミン療法を受ける場合は、医療提供者と綿密に連携し、副作用についての認識を高め、必要に応じて適切な対応を行うことが重要です。

当院が選ばれる5つの理由

①リーズナブルな価格設定
継続することにより効果が高める施術の為、1回辺りの施術もリーズナブルな価格設定になっております。

②ケタミンの取り扱いに関する豊かな実績。

当院では外科手術やレーザー手術の際に全身麻酔を実施しており。その際にケタミンも併用しているためケタミンの点滴投与に関しては合計して開院以来5000例以上の投与実績があります。

③投与方法を柔軟に見極める高い技術力
薬剤の点滴投与も技術力により結果が左右されます。同じ量の薬剤でも患者様の状態を見極め点滴自体に混注しゆっくり滴下するのか、側管からショットで投与するのかで体験は大きく異なります。当院では最適な投与方法を一人一人に対しオーダーメイドで実施致します。

④予約が取りやすい
真剣にメンタルウェルネスについて向き合っている患者様の利便性を向上させるため。当院では当日予約に対応するなど出来る限りスムーズな予約の運用を行っています。

ケタミン点滴療法の詳細情報

施術時間 30-60分(点滴時間+その後の休憩時間含む)
お勧めの頻度 最初の2週間で、週に2~3回の点滴を行うことが一般的です。
効果が見られた場合、その後はメンテナンス療法として、2週間に1回から1ヶ月に1回のペースで点滴が続けられることがあります。
痛み ほとんどなし。
ダウンタイム ほとんどなし。
特記事項 医療保険適応外の治療となります。
内服薬との相互作用 現在の内服薬は全て申告をお願いいたします。内服内容によっては投与する内容を調節する場合があります。

料金について

※コースご購入は1回治療のご施術を受けられた方が対象となります。
 ケタミン点滴療法 1回 50,000円(税込55,000円)
5回コース 230,000円(税込253,000円)
10回コース 450,000円(税込495,000円)

ケタミン点滴療法のQ&A

お会計は処置前か処置後かどちらですか? 当院では全ての処置において処置前にお会計をさせて頂いております。処置後会計をご希望される場合は処置をお断りする場合があります。
ケタミンの投与量や投与方法は指定できますか? ケタミン療法のご経験がある方は問診にて参考までに確認させて頂きます。実際のご処置の際はその日の体調、精神状態、など様々な要素によって効果の発現の仕方が変わります。よって最終的な点滴療法の進め方は医師が決定致します。
ケタミン療法は統合失調症には適応はありますか? 統合失調症との診断を受けている方はケタミンは投与することにより陽性症状(幻視・幻聴などの幻覚)が増強する可能性が指摘されており、適応外とさせて頂きます。
ケタミンは幻覚療法ですか? 幻覚療法という表現は正確ではないですが、ケタミンの薬理作用として視界が白い光に満たされる、浮遊感があるなど幻覚に該当する作用は存在します。一般的に幻覚療法と呼ばれるものにケタミンが使用されている例は多くございます。
ケタミン点滴を受ける方はどのような方状態の方が多いですか? 気分障害や抑うつ状態、その他治療抵抗性の状態に苦しんでいる方が適応の多い状態となります。
ケタミン点滴と現在の内服薬は影響がありますか? ケタミン点滴を受ける際は現在の内服薬は全て申告をお願いいたします。内服している内容によっては投与内容を調節する場合があります。
ケタミン点滴の投与方法で側管からショット(急速静注)と点滴内に混注では効き目にどのような差がありますか? 両社ともケタミンの使用量は同じになります。急速静注ではケタミン投与に伴う精神症状がより強く現れます。また点滴内に混注した場合はケタミン投与に伴う精神症状がよりおだやかに現れます。投与方法に関しては患者様の状態を総合的に判断し決定致します。
ケタミン点滴療法は何回実施する必要がありますか? 治療の一般的なスケジュールは次のようになります:
最初の2週間で、週に2~3回の点滴を行うことが一般的です。
効果が見られた場合、その後はメンテナンス療法として、2週間に1回から1ヶ月に1回のペースで点滴が続けられることがあります。
しかし、これはあくまで一般的なガイドラインであり、実際の治療計画は患者さんの症状の重さ、反応、および副作用の有無に応じて個別に調整されます。
ケタミン点滴療法の実際に受ける感覚はどんなものですか? 患者様の多くは点滴中にとくに問題なく、眠くなりリラックスしている方が多いです。注入中に血圧が通常よりも高くなることはありますが、注入が完了すると自然に解消されます。
軽度の幻覚、錯覚のような体験など視覚的な変化が生じることがあります。
添付文書の副作用に悪夢と記載されていますが、患者さんからよく聞くのは、宇宙の中に放り込まれる、暗闇の中に引きずられる、銀ギラ銀の中にいる等。
一部の患者さんは、これらの悪夢的体験に不快感を覚える場合もあります。
また、点滴中に吐き気を感じることが稀にあると報告されています。
ケタミン点滴療法はどれくらいで効果が実感できますか?  1回の注入後から数日以内に症状が緩和する可能性があります。ただ患者様によっては2,3回の反復治療を継続してからより効果を実感したというケースもあります。

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